シュタイコ木繊維断熱材
<個人のお客様へ>

木の繊維から生まれたシュタイコは、サスティナブルな断熱材として環境にやさしいだけでなく、夏は涼しく冬あたたかい室内環境をつくることができる人にもやさしい断熱材です。シュタイコなら室内の温度や湿度をコントロールしてくれるので、住み心地がよく健康に過ごせる家づくりを実現することができます。
私たちは生活の約80%を室内で過ごしますが、私たちを囲んでいる建材が何なのかを意識している人はどれくらいいるのでしょうか?

21世紀の今、深刻化していく地球温暖化への対応策として温室効果ガスを減らし、世界規模で経済や社会が「脱炭素化(地球温暖化の原因となっている炭素の排出を防ぐために、化石燃料からの脱却を目指すこと)」を進めています。

ヨーロッパでは20世紀の終わりから身近で豊富な天然資源である木材が見直され「ウッドルネッサンス(木材復興)」が行われました。木材はCO2を吸収しながら成長し、生産エネルギーが少なく廃棄時には土に還る素材です。木造の家は美しく多様なデザインを実現でき断熱保温性や湿度を自然調節したりなど、さまざまな優れた機能性を持っています。

シュタイコは、この時代に人間と自然のニーズを調和させるために開発された「未来の断熱材」として、ヨーロッパで支持され成長を続けています。

シュタイコなら、環境に負荷が少ない木材を使用して断熱や省エネが期待できる高性能な家を建てるためだけではなく、さらに自然で健康的な居心地のよい室内空間を造り出すことができます。

断熱材の役割

断熱材は家全体の体積の約7割を占め、家の住み心地に大きな関わりを持つ建材です。
断熱工法の違いが家の中の「暑い、寒い」といった室内温度のことや、「蒸し暑い、結露する」などの湿度環境などを左右します。

断熱材が正しく機能している家であれば、さまざまなメリットが家にも住む人にももたらされます。
家を建てるのに約2万点の建材を使うといいますが、中でも家の「寿命」と「住み心地」に大きな役割を果たすのが断熱材なのです。

断熱材の役割

  • 暑さや寒さから家を守り長持ちさせる
  • 省エネを行い日々の光熱費を下げる
  • 室内の温度ムラをなくし結露や湿気に悩まされない
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断熱材の種類

断熱材の性能は、断熱性能を数値で比較すること以外にも「何の原材料で作られているのか?」で特徴は異なります。

日本では細い繊維の間に空気をためこむ、グラスウールやロックウールなどの鉱物由来の断熱材が広く普及しています。独立した小さな気泡の中にガスを閉じ込めて断熱性能を発揮する、EPSやフェノールフォームなどの石油由来の断熱材もあります。

天然素材の断熱材のほとんどは木の繊維からできており、細い繊維の間に空気をためこむだけでなく、木繊維の中にも空気をためることができるので、家の中に侵入する熱が室内に伝わるのを遅らせてくれます

日本でよく使われている順番で断熱材を成分で大別すると、以下の通りとなります。

断熱材の種類(成分別)

鉱物系 グラスウール(リサイクルガラスを使用)、ロックウール(玄武岩や安山岩などの鉱物由来)無機繊維系
石油系 EPS、XPS、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームなどの発泡プラスチック系
天然素材 セルローズファイバーやシュタイコのような木質繊維系が多い
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世界でも日本でもよく使われる断熱材の種類は共通ですが、地域によって使用量が異なります。
事実として、日本ではまだ天然素材の断熱材が広く知られている状況とはいえません。

一方、ヨーロッパにおいては生活全般でよりエネルギー消費を押さえることに消費者の注目が集まっています。住んでいる間の冷暖房による消費エネルギーはもちろん、原材料の管理〜生産〜廃棄に至るまでのエネルギー全般を抑えることに及びます。

シュタイコが生まれたドイツでは、もともと住まい手が家づくりに積極的に参加する背景もありましたが、21世紀になり地球温暖化による「脱炭素化」が本格化するにつれ、断熱材に対する消費者の意識もさらに高まっています。その結果、天然素材の断熱材が全体の販売量シェアの約9%(2019年FNR調べ)を占めます。

この数字は住宅に限らずオフィスや学校でも、よりエネルギー消費が多い鉱物素材や石油系の断熱材から少しずつ転換を図っていることを表しています。

天然素材の中でも木繊維断熱材のシェアは約60%で、シュタイコは木繊維断熱材のメーカーとしてドイツのみならずヨーロッパにおいてトップブランドになります。

断熱性能について

高性能な断熱材は、冬の寒い時期に家の中を暖かく保ってくれるだけでなく、真夏の暑い時期にも過熱することなく涼しい室内を保ってくれます。

健康や環境に配慮された家づくりでは、断熱材の性能を比較するには熱伝導率だけではなく、「比熱容量」や「熱拡散性」などの数値も押さえるのがポイントです。

<用語の説明>

  • Q
    比熱容量とは?
    A
    単位:[J/kg *K]・物体の温度を 1℃ [K] 上昇させるために必要な熱量
    【数値が大きいほど断熱材が熱をためこむことができ断熱効果が高い】
  • Q
    熱拡散性とは?
    A
    単位:㎠/h・熱伝導率を単位体積当たりの熱容量(容積比熱)で割った値であり、温度の伝わりやすさ(=拡散)を表す【数値が低いほど断熱材の物体内における熱が広がりにくく断熱効果が高い】

  • Q
    熱伝導率とは?
    A
    単位:[W/(m・K )]・熱の伝わりやすさを表す値
    【数値が低いほど熱が伝わりにくく断熱効果が高い】
  • Q
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    A
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下図は断熱材の違いによる、室内温度の変化を表したものです。
外気温が35℃の時、屋根瓦の温度は80℃にも達します。
一般的なグラスウール断熱材の場合、真夏に11時間以上高温にさらされた屋根からの熱の侵入は断熱材を通過し、室内は30℃以上の耐えられない暑さとなります。

しかしシュタイコなら、約20℃の過ごしやすい室温に抑えることが可能です。この室内温度の変化の違いは「比熱容量の違い」から生じています。

木繊維断熱材は低い熱伝導率と高い比熱容量により熱の伝達時間が遅く、他の断熱材に比べて温度の変化が少ないという点が特に優れています。

室温の温度差が少ない家の中では、ヒートショックや熱中症などの健康被害に遭うことはなく、1年を通じて気持ちよく過ごすことができます。

また、室温が極端に暑くなったり寒くなったりしないことで、冷暖房に使うエネルギーの使用量は抑えられるので、健康だけでなく家計にもやさしい家を造ることができます。

シュタイコの特長

数値で明確に出ている断熱性能を見れば「天然素材=高性能ではない」という概念は、シュタイコには通じません。

日本は国土における森林面積が占める「森林率」が約68%と、フィンランドに次いで世界第2位の森林大国です。木は古来より身近で豊富な天然資源として現代に至るまでの長い間、土や紙、漆喰などの自然素材と共に家づくりに使われてきました。

森林で過ごすとマイナスイオンを多く浴びられて癒される、木のインテリアに落ち着きを感じ木の家具の手ざわりの良さに惹かれる、といった経験をされたことはありませんか?そんな木の特性を持ったまま、高性能な断熱材として進化を遂げているのがシュタイコです。

シュタイコが持つ断熱性能以外にも多くある特長を生かした家づくりは、まるで森の中にいるかのような室内環境を創り出してくれます。

「土に還る」エコロジー性能

シュタイコは耐久性に優れている上に、化学物質を含んだ成分は一切使用していません。
断熱材の役割を終えたら「土に還る」成分のみでつくられています。

建築廃材は日本でも産業廃棄物の約半数を占め燃やすこともできず課題になり続けていますが、シュタイコなら将来にわたって地球環境に大きな負荷をかけることはありません。

また、2019年のサスティナビリティ・レポートでは、シュタイコが生産されて木繊維断熱材になることで、製造中に排出されるCO2の約2倍を貯蔵することを発表しています(この2倍という数字は、断熱材の使用によるCO2削減は含んでいません)。

断熱材に限らず、20世紀に登場した石油化学系を主成分とした「新建材」は、製造時のみならず廃棄時にも大量のエネルギーを消費します。木繊維断熱材は、石油化学系の断熱材なら地球に放出されてしまったかもしれないCO2を放出しないだけでなく、CO2を貯め込むことができる唯一の断熱材として、間接的に地球温暖化を遅らせることに貢献しています。

「永く使える」耐久性能

シュタイコは、80〜100年の耐用年数を想定してつくられた断熱材です

この数字の目安は「=ヨーロッパの住宅の平均寿命」。
戦争で建築物を多く失ったドイツの住宅寿命は、約70年と周辺国での中でも短いのですが、日本の住宅寿命はさらに約半分程度なのが現状です。

日本では戦後から高度経済成長を遂げる中で新築需要が急激に伸び、それまでの土壁、木、紙、漆喰などを使う伝統的な家づくりは徐々に姿を消しました。ドイツでも1970年代にオイルショックを経験し、シックビルディング(シックハウス)症候群が浮上するなどを経て、1986年のチェルノブイリ原発事故で放射能雲がドイツ上空に出現したことを契機に、国民の環境意識がさらに高まることとなりました。

今、さらに地球温暖化という課題も抱えて、エネルギーを大量消費し廃棄物を多く出す戸建て住宅は長寿命化が求められています。日本でもシュタイコなどを用いた高性能でエコロジーな素材をベースに設計された住宅であれば、80〜100年と住宅寿命を伸ばすことは可能です。

「省エネ」の恩恵

高性能なシュタイコを使った家では、日々暮らす中での冷暖房コストなどを抑えることができます。
年々、化石燃料による供給を主とする光熱費は値上がりを続け、この先もその傾向は大きく変わることはないでしょう。

消費エネルギーの少ない家で光熱費などの日々のランニングコストを抑えるだけでなく、80年以上と長寿命なシュタイコであれば家自体の耐用年数も伸び資産価値が長続きします。ランニングコストに断熱材の寿命を含めて、家全体のコストパフォーマンスを永い目で見る必要があります。

「静かに暮らせる」防音性能

シュタイコを使った家に入って必ず実感するのが、家の中がとても「静か」であるということ。
大通りに面した室内でも、図書館のような静けさを手に入れることができます。シュタイコは高密度な木の繊維の塊なので鉱物系や石油系由来の断熱材に比べて質量が重く、遮音をするだけでなく吸音効果があります。

周辺環境の音が気になる立地であれば、さらに遮音性の高いサッシを組み合わせることで外部からの音を遮断してくれます。また、吸音効果もあることで自分たちの生活音を外に漏らさないという点で、プライベートな環境をストレスなく過ごすことができることも見逃せません。

「呼吸する」透湿性能

シュタイコで断熱された屋根や壁は、水蒸気が行き来できる「呼吸する」家になります。
水蒸気を吸放湿するだけでなく1㎥で約7ℓの水蒸気を保湿できるので、屋根や壁の中の相対湿度(実際に空気中に含まれている水蒸気量の割合)を下げることができます。

透湿性能の低い断熱材を使用していると、結露の原因となります。結露が起こるとカビの発生原因になったり、結露の水分を含んだ断熱材が水分の重みに耐えきれず沈みこみ、構造材まで腐らせたりするなど家の劣化を引き起こします。

家が木で包まれているのか、化学繊維やプラスチックで包まれているのかでは、住み心地が大きく異なります。シュタイコなら梅雨時や真夏の蒸し暑さは感じにくく、カビやアレルギーの原因になる物質は発生しないので、年中快適に暮らすことができます。

「安心な」室内環境

断熱性能の低い家では高齢になるにつれ、室内の真夏の暑さによる熱中症や冬の寒さによるヒートショックなどの不安が残ります。また、湿度がコントロールできていない家では結露やカビに悩まされ、家だけでなく人の健康にも大きな影響を及ぼします。

シュタイコは成分的な安全性のみならず、夏は涼しく冬はあたたかい家を造るので、日々の健康管理はとてもしやすくなります。

【動画】シュタイコ木繊維断熱材の高い透湿性
(1分・音声あり)

「燃え広がらない」防火性能

「木は燃えやすいのでは?」と思われても不思議ではありません。

木が燃えるのは事実ですが、シュタイコは万が一の火災の際にも炎が燃え広がることはありません。
高密度な木繊維で構成されているため、表面が焼け焦げすぐに「炭化層」をつくるからです。

炭化層は、木繊維断熱材の内部に熱と酸素が侵入して火災が広がるのを抑え、鉱物系、石油系由来の断熱材とは異なり火災時に有毒ガスを発生することもありません。

【動画】火災に対する断熱材の反応
(2分・音声あり)

シュタイコのCO2削減効果

◆ CO2 排出量 ◆
製造時  ➡11.13t
輸入時  ➡0.5t
国内陸送 ➡0.4t(100 ㎞の場合)  排出合計=12.03t
◆ CO2 貯蔵・削減量 ◆
新築時 ➡9.1t
断熱効果➡0.62t/ 年 
1 家庭のCO2排出量が4.15t 、冷暖房 30%の場合(JCCCA調べ )
→50 年住み続けることで40.1t の CO2 削減になる

お客様の声

自然との共生、省エネにこだわって良かったです。

M様(福岡県)
以前は築20年を過ぎたハウスメーカーのプレハブ住宅に住んでいて、冬は寒くて結露し、夏は暑くて湿度が高くお手洗いにカビがすぐ生えたりと、家に悩まされていました。新築を計画するにあたり自分なりに勉強をしたことで、使う建材の選択や断熱性がとても重要なことを知りました。

シュタイコの家を建ててから夏と冬を経験し、夏や雨の日のムッとした感じが全然ないことと、夏でも冬でも室内の温度差があまりないことを実感しています。新しい家ではエネルギーをなるべく使わず、自然との関わりを通して暮らす良さを子どもたちにも感じてもらいたいと思っていたことが、少しでも伝わったかなと思っています。
VOICE

性能を重視した家づくりに満足しています。

K様(千葉県)
家づくりにおいてとにかく性能を重視していました。住み始めてから真冬の時期に夜中にトイレ等に行った時、寒さを全く感じなかったのには驚きました。また、外から帰ってきた時も暖房つけていたかと思うほど暖かく、マンションの時では感じられなかったことでした。

夏もエアコン1台を点けておけば快適に過ごすことができます。窓の性能を落としたところが結露したこともあり、窓もきっちりと全部こだわっておけば良かったかな、と少し後悔しています。
VOICE

家の中で夏の暑さや結露を感じることはありません。

S様(東京都)
せっかく家を建てるなら、無垢の木を生かした木の家に住みたいとずっと思っていました。以前はマンションの最上階に住んでおり、かつエアコンの風が苦手だったので暑さを凌ぐのがとても大変でした。

希望した条件に当てはまるようRCと木造の混構造で新築計画が建てられましたが、夏の暑さを遮るには屋根の断熱材は熱容量が高いものが良い、という設計事務所の提案でシュタイコを使いました。
室内には無垢の木以外にも漆喰やウッドチップ壁紙などを使ったので、結露もなく湿気を感じることもありません。新しい家ではエアコンに頼らずとも良く、快適な住み心地で満足しています。
VOICE

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サンプル 太郎
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VOICE

シュタイコで快適に暮らしています!

「新しい家を建てるので断熱材のこともしっかり知っておきたい!」

家づくりの情報がどんどん入手しやすくなり、断熱に関心を寄せるお客様は確実に増えています。壁紙や床材などの仕上げ材は住んでからやり直すこともできますが、断熱材は大きな改修時でもないかぎり入れ替える機会はありません。
実際にシュタイコを使って建てられているお客様のお家や、建てられた建築業者さんの情報も参考までにご覧下さい。

シュタイコがマンガでわかる!

脱炭素化の対応商品であるシュタイコについて、簡単に分かるマンガができました。

住宅の体積の約7割を占める断熱材が、環境や健康に関わる重要な役目を果たすということ。難しい専門用語の説明や木繊維断熱材の機能や役割についてもイラストで図解していますので、これから家づくりをされる方には必読の情報です。

ご家族で、どうぞご覧下さい。

シュタイコ施工風景

お問合せ・資料請求

シュタイコの商品シュタイコの商品紹介については、下記のページをご覧下さい。
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シュタイコ・輸入元

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環境だけでなく健康に配慮した家づくりをお手伝いするための情報をお届けします。

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